東京都品川区 Y.Kさんからのメール(2016.11.14)

聴講者の感想のイメージ写真

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先般、貴重なご講演を聴かせていただきました。スクリーンにヒマラヤの満天の星を写し出し、おだやかな口調で魂のふるさとについて語り始められました。力みのない言葉の一つひとつが私の心の中に入ってきて、心地良ささえ覚えながら聴きほれました。
 確かに人間は宇宙の構成要素の一部分でありながら、その宇宙の意志を実現する特別な存在ですね。あのくだりでは、正直言って震えました。

日頃、私が何となく感じていたことを明確な言葉で話されるので、そうだ、そうなのだと大いに共感しながら聴きました。それに先生が影響を受けた方々の言葉を引用されましたが、優れた人々はそうした言葉を指針にして、それぞれの人生を構築されていたんですね。先人の奮闘ときねづかを知り、私も負けてはおれないと奮起するものがありました。

特に印象に残った言葉が3つあります。
 1つ目は、どんな人にも一隅を照らすだけの力量を与えられているということです。だから自分の持ち場で最善を尽くせば、私も一隅を照らすことができることを肝に銘じました。

2つ目は、言葉が人生を創ることです。愚痴を言ったり、否定的な言葉を吐くと、自分の人生を暗くすることを再確認しました。建設的で前向きであることが、人間をクリエイティブにするんですね。

3つ目は、すべてのことに意味があることです。運が悪いのではなく、必要だからこそ起きており、「そこから学べよ」という宇宙の意図があると思うと、もう逃げるわけにはいきません。まっ正面で受け止め、そこで最善の努力をし、難題を解決していくと、運勢も上昇気流に乗っていくことを確信しました。

体験を交えての話に大いに励まされました。講演の中で言及された『下坐に生きる』や『苦しみとの向き合い方 言志四録の人間学』を早速読んでみます。講演会場を出ながら、さわやかな覚悟が定まっていました。ありがとうございました。


大阪市 K.Nさんからのメール

読者からメールが来ました。いろいろ考えさせられる内容だったので、シェアします。

◇[アメイジンググレイス]DVDを見せて頂き、最後の神渡先生の御言葉を聞き”作家魂”を感じました。一冊一冊の御本を世に送られ、気づきのない人間に天からのメッセージを伝えられている…と感銘しました。この様な偉大な先生から教えを頂きました事を、本当に有り難く自分の人生の岐路をかなり良き方向へと導いて下さったと思います。誠に有り難うございます。
◇また、『星降るカミーノ』も読ませて頂きました。魂が果たすべき役割、今世での修行の事など、今更ながらよくわかりました。
◇話は変わりますが神渡先生の著書を拝読しております。安岡先生の「喜神を含む」という人生訓をテーマに拝読し、過去・現在・未来の自分の生き方を反省し、方向転換を模索しています。大袈裟な言い方ですみませんが、正直な気持ちです。と言うのも、仕事の忙しさにかまけて、自己を忘れていました。とても反省すべきと感じております。安岡先生の生き方をもう少し学んで、今後の自己の生き方を模索慕したいと思う今日この頃です。(K.N)

アメイジンググレース魂の夜明け 書影 
アメイジンググレース魂の夜明け 表紙

横浜市 M.Kさんからのお便り(2016.4.22)

神渡先生 『アメイジング・グレイス 魂の夜明け』というすばらし本をありがとうございました。この曲は知っていましたが、先生のご本を読むまで、歌詞も歌詞に込められていた深い思いも知りませんでした。この歌が全世界で歌われ愛されている理由がわかったように思いました。

自分の力だけではない何かに応援され、導かれ、喜びを得た時、人は大いなるものへの感謝の気持ちを自然に抱きます。日々のいろいろなことに忙しくしていると、そのことに気づかなかったり、気づいてもそのことをよく考えてみたりすることなく、やり過ごしてしまいがちです。この本を読んで、日頃どれだけの応援や祝福を受けているのかということを改めて考えさせられ、感じることができました。

奴隷貿易船の中でメアリーに手紙を書くいくつかのシーンでは、その文面を読みながら、ジョンと一緒に広大な海や空をながめ、宇宙に包まれているかのような気持ちになりました。

オルニー村の教会での早天祈祷会の場面でも、田舎の早朝の気配を文面に感じ、まるでそこにいるかのような心地良さを味わいました。

神渡先生がおっしゃる瞑想や内省を本の中で、ジョンと一緒に体感したのかも知れません。ジョンもそうであったように、私たちも一人静かに自然の中に身を置き(実際には部屋の中でも良いのかも知れませんが)、周りと溶け込んで一体となったように感じることで、魂を解放させ、本来の姿を取り戻せるのではないか、そんなことも思いました。

「おわりに」で紹介なさっていた真民さんの詩も心に響きました。

  静かに座して
   宇宙無限の恩恵に感謝し
   日の光、月の光、星々の光を吸飲摂取して
   明るく楽しく生きてゆけ

「アメイジング・グレイス」の曲を聴くたびに、深くゆっくり深呼吸し、私の魂を感じてまいりたいと思います。そして大いなるものが導く光の方向へ向かって生きていきたいと思います、ありがとうございました。


東京都江東区 M.Sさんからのお便り(2016.4.23)

神渡良平先生 先日はご丁寧なお手紙をいただきまして、ありがとうございました。 またみなさんの読後感想文も同封していただき、感謝します。

それぞれの方が『アメイジング・グレイス 魂の夜明け』の書に触れ、また歌に触れて、魂が揺り動かされ、感動を深められていられるご様子に、私も深く共鳴いたしました。私もとても深い感動と感慨をもって、読み終わりました。

小学生のころ、ストウ夫人の『アンクル・トムの小屋』を読み、魂の深い部分に感動と共に衝撃が深く沁み込まれたことを、昨日のことのように思い出します。「アメイジング・グレイス」の歌を聴くたびに、なぜあれほど魂に迫ってくるのか、宇宙の根源的存在や神とのつながりを思い出し、清められ、洗われ、魂をふるわせる旋律に感動していましたが、歌詞の意味や作詞したジョン・ニュートン司祭のことは全く知りませんでした。

先生のご著書で、初めてジョン・ニュートン司祭の生涯を知り、歌詞の意味を知り、あらためて深い感慨を持って聴いています。
 また付属のCDも、ジョン・ニュートン司祭の魂と交流しながら、大切なシーンを書くとき、先生の書斎に流れていたCDであるとのことで、そのシーンを思い浮かべながら、同じCDを聴くことができ、より一層感慨無量です。

ジョン・ニュートン司祭こそが、世界に先駆け、人類初めての「奴隷貿易廃止法」の成立に人生をかけ、奴隷解放への道筋をつけた人だったのですね。決してあきらめない不屈で崇高な魂に、深い感動を覚えました。そして神が送られた同志たちの存在も、感謝でしかありません。偉大なる神の御業には驚くばかりです。結果的に「奴隷貿易廃止法」成立運動に、ジョン・ニュートン司祭ほど最適な人はいなかったと思われます。

自堕落で、投げやりで、享楽的生活。奴隷船の乗組員、そして船長。危うく難破するところを奇跡的に生還。回心により聖職者の道へ。早く亡くなった信心深い母親に深い愛を受けて育った魂が基本的にあったからこその道のり。何もかもが神の恩寵ですね!

ジョン・ニュートン司祭は悲惨な黒人奴隷制度を解消するために、神が送った人であり、さまざまな苦渋を体験させて育てた人でした。彼は神の期待に見事に応え、使命を果たされた崇高な魂です。

この方の存在を知ることができ、本当にありがたく思います。そして共に闘ってくれた同志ともいうべき方々にも、本当に時代を超えて、感謝の思いで一杯です。この歌がアメリカに渡った苦難を生きる黒人奴隷や、迫害され続けた少数民族たちの生きる支えとなって、歌い継がれてきたということにも驚き、感動致しました。

この作品は神渡良平先生が、長きにわたり世界各地で取材をされ、ジョン・ニュートン司祭の魂と深く交流して書かれた渾身の作だと思います。この書を世に送りだして下さったことを、心より深く感謝申し上げます。

『アメイジング・グレイス 魂の夜明け』……なんと素晴らしいタイトルでしょうか。扉書きに書いて下さった「光のなかへ」の言葉を、いま改めてかみしめています。有り難うございました。心より御礼申し上げます。

M・S