月別アーカイブ: 2015年8月
辻光文さんのこと
『苦しみとの向き合い方 言志四録の人間学』
2015年10月の予定
日時 | 演題 | 会場 | 主催団体 | 連絡先担当者 |
10/19(月) |
中村天風「幸せを呼び込む」思考 |
横浜崎陽軒 |
横浜志帥会 |
横浜志帥会事務局 |
10/21(水) |
人は何によって輝くのか |
ホテルメトロポリタン山形 |
山形県倫理法人会 |
山形県倫理法人会事務局 |
10/24(土) |
フィンドホーンについて |
アカデミー茗台 |
照隅会 |
照隅会事務局 |
2015年9月の予定
日時 | 演題 | 会場 | 主催団体 | 連絡先担当者 |
9/5(土) |
下坐に生きる |
日向商工会議所 |
養心の会日向 |
鈴木 |
9/12(土) |
輝く企業家になるために | グランドヒル市ヶ谷 新宿区市谷本村町 4-1 ℡03-3268-0111 |
日本経営道協会 |
日本経営道協会 |
9/13(日) |
佐藤一斎『言志四録』を読む | 佐倉市臼井公民館 佐倉市王子台1-6 ℡ 043-461-6221 |
佐倉素行会 |
神渡 |
読者からのメール 2015.7.30
神渡先生、こんばんは。『苦しみとの向き合い方 言志四録の人間学』に載った辻光文先生についての文章を読ませて頂きました。ただただ、涙が流れました……。人の為に、ここまでできる方がいらっしゃるということに驚き、感謝の気持ちでいっぱいになりました。光文先生の「生きているだけでいけませんか」の詩に、重度の障害を持つ次女を重ね、涙が止まりませんでした。健常者の長女を産み育てていた時は、少しでも人の役に立つ子に成って欲しいと願い、月刊「致知」の教育についてのページをいつも楽しみに、そして真剣に読んでいました。長女に対する期待と、そして親となった自分のさらなる成長を願って、精一杯頑張っていました。
でも、次女の障害がわかると、「少しでも人のお役に立ちたい」という私の価値観が揺らぎ始め、次女を否定しました。この子は生きていて何の価値があるのだろうか?
人の役に立つどころか、一生人のお世話になって生きて行かなければいけない子……。そんな子を育てることに価値があるのだろうか? 産まなきゃよかった……。この子さえいなければ……私は幸せだった……などと、思い悩みました。以前頑張っていた分だけ、次女を否定してしまったのです。次女を育てることについて、価値が全く見いだせませんでした。
以前の私は幸せの日々の中での、しょせんきれいごとにしか過ぎなかった……と滑稽にすら思えました。
先生は、私がどんなことを思い、何を求めていたかがお分かりになるのでしょうか?
私は光文先生の「生きているだけではいけませんか」の詩に合いたかったのだと思いました。詩の中で光文先生が問いかけておられたように、私は人の役に立っているという思いの中に、いつしか傲慢な思いがひそんでいたのです。生きていて人に迷惑をかけない人っていやしないのに、そのことを忘れていました。
第一子に健常児で健康な子どもを授かったことを、ごく当たり前のことだと思い、感謝していませんでした。でも光文先生に「生きていて、人に迷惑をかけない人ってありますか?」と問われてハッとしました。そのことに気づかせていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。
これからは、もっともっと次女のいのちの輝きを見ていきます。
生きていることは素敵なことなのですね。それだけでいいのですね。
今は眠っている二人の娘にたくさん感謝したいと思います。先生、ありがとうございました。明日もニコニコ笑顔で過ごして行きたいと思います。おやすみなさい。
(2015.7.30 )