月別アーカイブ: 2015年10月

東京都 H.Sさんからのお葉書 (2015.10.27)

 照隅会、ありがとうございました。またその後の懇談会で、神渡先生の身近にすわり、ゆっくりとお話をさせていただき、とてもうれしかったです。

 以前、『人は何によって輝くのか』(PHP研究所)に、イギリス東部コベントリーで、独り暮らしの老人のトイレとお風呂場をピカピカに磨き上げて、暇乞いして家を出られた時のことを書いておられました。道路端の縁石に坐って夕陽を浴びていると、えもいわれぬ幸せを感じたと。そんな幸せに私もとても共感します。幸せは日常の何気ない中にあると私も感じます。

 懇親会の帰り道、いつになく右足を引きずられて歩かれている神渡先生を発見して、脳梗塞で患われた古傷が、頭をもたげているように感じました。その後、足の具合は、如何ですか? 神渡先生のご健康を心よりお祈りします。

2015.10.27 東京都 H.S


東京都 Y.O様からのお手紙 (2015.10.10)

 拝啓 お手紙ありがとうございました。それに同封していただいた、いろいろな方々からの不思議にやわらかいメールやお手紙もありがとうございました。何度も拝読いたしました。

 私は病気のため、27歳で死を前にしたとき、目に見えない、大きな存在に語りかけていただいたことがあります。その時の静かな感動がよみがえってまいりました。生きていては邪魔だとたらいまわしされた言葉の嵐の中で、その存在との語らいだけがたった一つ生きる力でした。その後、看護婦として働くようになり、いつの間にか、寝たきりの方々のお世話をするようになりました。

 老人病院、救急病院やホスピスでの夜勤は17時間労働で、過酷です。明け方4時ぐらいから、洗面、おむつ交換、体位交換など、忙しい時間が始まります。私の担当の中に、死体置場と呼ばれる部屋があります。何一つ声を発することができず、食と排泄だけの方々が入院されている部屋です。

 その日は早朝だというのに、私は昨夜からの疲れで、次にする仕事のことしか考えることができないほど、疲れ切っていました。死体置場と呼ばれている部屋に入ろうとした時、朝日が差してきました。かつて死に直面していた頃の私と同じように、生きている価値がないとさげすまされ、丸太棒のように寝たきりでいる方々にも等しく、朝日が当たりました。その瞬間、尊いいのちがこれらの方々にも宿っていると教えられました。

 私はそれまでこの人生がいいのでは、あるいはあの人生がいいのではと選り好みしながら、失敗してきたと思っていました。そんな私に比べ、この方々は与えられたいのちをそのまま受け入れ、精いっぱい生きていらっしゃると思われたのです。私は光の中で動けなくなり、涙をぽろぽろ流しながら手を合わせていました。

 私は重い小児麻痺の障害のある夫と結婚しました。ところが夫の家族からは、父親が借金を残して出奔したという引け目があるから結婚したと陰口されました。子どもを授かったとき、私は妊娠中毒症から重い慢性腎炎にかかってしまいました。ところがそれも病気を隠していたに違いないとそしられました。2年あまりハリ治療に通いましたが、針のむしろに坐っているように辛い毎日でした。そんなふうに否定され続けた毎日でしたから、その朝の光に照らされたとき、全部受け入れてくれる存在があると確信したのです。

 今日、同じ病気で苦しんでいる仲間から、ご著書『苦しみとの向き合い方 言志四録の人間学』を頂戴しました。帰りの電車の中で夢中になって拝読しました。途中でふと目を上げると、さわやかなやさしい風が吹きわたっていました。ここに今立っているのは自分の力ではない、貴いご意志のお陰だと心底思いました。これまでのいろいろな体験も、忘れがたい道のりも、貴い天のメッセージだと思えました。

 私は今からやろうとしていることが、あまりにも大きくのしかかり、つぶれそうになっていました。過去のことが許せず、自分の思いに狂っている時もありました。けれどもその道のりはみんなみな天のプレゼントだと思うことができました。これでスタートラインに立つことができる気がします。

 私の友人たちに、この『苦しみとの向き合い方』をプレゼントしたいと思います。お手数ですが、5冊お送りいただいてもよろしいでしょうか。心からの感謝を込めて。

 平成27年10月10日

東京都 Y.O


宝田明さんのミュージカル『マザー・テレサ』

宝田明さんと
宝田明さんと

『神渡良平公式サイト』の「近況&ご案内」に、『宝田明さんのミュージカル『マザー・テレサ』』を追加いたしました。 宝田明さんが来年の9月、ミュージカル「マザー・テレサ」を宝田企画で上演することになり、私もお手伝いすることになりました。拙著『マザー・テレサへの旅路』が評価されてのことでした。バチカンが後押ししてのミュージカルです。初演は福島でやり、被災地の仙台でも公演してほしいと言ってきているそうです。楽しみですね。


東京都 S.H様からのメール (2015.10.12)

 神渡先生、武蔵嵐山志帥塾、ありがとうございます。神渡先生にお会いさせて頂き、とも嬉しかったです。早速、『苦しみとの向き合い方 言志四録の人間学』を拝読させて頂きました。第3章の岡部明美さんのところと、第5章「戦後70年のレクイエム」が特に心を打ちました。

 よくぞ「日本は侵略国ではなかった。大東亜戦争は自衛のための戦争だった! 日本はアジアの諸国を白人支配から解放したんだ!」と、書いて下さいました。感動です。インドは200年間、イギリスの植民地でした。インドネシアも200年近くオランダの植民地でした。そのくびきから解放したのは日本でした。わずか1週間足らずでオランダ軍を追い出してしまったのでした。

 アジアの人々は白人には体力的にも頭脳的にもかなわないと思っていました。ところが自分達と変わらない黄色い肌をした小さい日本人が、その白人に勝ったから驚きました。誰もが、我々もやればできる! と思いました。それがあったからこそ、戦後アジアの国々は白人に抗して独立して行ったのでした。日本が戦ったからこそ、白人の植民地支配から解放されたのだと私も同感します。

 中国は自分の世紀をもたらそうと、ライバルの日本をおとしめるために、やっきになって日本叩きをやっています。それだけに声を大にして、「日本は侵略国ではなかった。大東亜戦争は自衛のための戦争だった! 日本はアジアの諸国を白人支配から解放したんだ!」と叫ばなければいけません。

 私の願いは、世界中の生きとし生けるものが皆、幸せになって、地球が愛に溢れる平和な惑星(ほし)になる事です。今は世界、地球が、変革期を迎えていると感じます。異常気象、自然環境の破壊。このまま行ったら人類は生きて行けなくなると感じています。

 それだけに、森信三先生が「一眼は遠く歴史の彼方を、一眼は却下の実践へ」とおっしゃていることを肝に銘じて、私もがんばっています。神渡先生、代弁してくださって、ありがとうございます。喜びと感謝! 愛と光! 大宇宙大和楽!

2015.10.12 東京都 S・H


Y.T様からのお便り (2015.10.04)

 拝復   先日はお手紙を頂き、ありがとうございました。皇居の勤労奉仕のお誘い、ありがとうございました。喜んで参加します。

  先生からお手紙を頂き、すぐに『苦しみの向き合い方 言志録の人間学』を取り寄せ、読ませて頂きました。その後『中村天風人間学』『地涌の菩薩たち』も平行して読ませて頂いております。『中村天風人間学』は先生のサイン本を購入すれば良かったといささか残念に思っております。

 さて私が先生の本を貪るように読んでいるのは、心に不安や迷いを感じて生活しているからです。朝から深夜まで働き続ける中で、上辺だけの人間関係の職場に疲れ、仕事に虚しさを覚えて、退職してしまいました。これまではあれをしたい、これをしたいと思わないまま、38年生きてきてしまいました。去年はあまりに精神的に辛くなり、子供と2人で命を絶とうかと考えたこともありました。

 そういう人生の中で得た一筋の光が、安岡先生や神渡先生の本でした。自分自身が甘いのもわかっているし、自立できていないのも情けないぐらいわかっています。どうしたらこの迷いや不安を絶ちきり、自立し、強く生きられるのか、もがき溺れそうになりながら、暗闇を歩いています。そんな私を支えてくれているのが、安岡先生であり、神渡先生なのです。

 農業をやろうと、去年一年間研修を受け、今年から取り組んでいます。今は子供の為にも強く生きなければと頑張っています。本当に、本当に、ありがとうございます。 先生の更なるご活躍を、心よりお祈り申し上げます。

 平成27年10月4日