日別アーカイブ: 2017年5月24日

『自分の花を咲かせよう 祈りの詩人 坂村真民の風光』が5月23日に出版されました。

『自分の花を咲かせよう 祈りの詩人 坂村真民の風光』出版に寄せて

神渡良平

『自分の花を咲かせよう』カバー
『自分の花を咲かせよう』カバー

日本の仏教界を代表する臨済宗円覚寺派の総本山の横田南嶺管長が、「序にかえて」として、次のような文章を寄せてくださいました。

 

「坂村真民先生は、仏教の中でも華厳(けごん)の教えを深く学ばれました。華厳の教えに『帝網珠』(たいもうじゅ)という譬(たと)えがあります。この世界を、大きな網の目に譬えました。網の結び目にそれぞれ綺麗な珠(たま)がついています。一つの球が光ると、その光は、近くの珠に映(うつ)り、更にその光は別の珠に映り、光が幾重にも幾重にも折り重なって光るのです。

 本書の前半においで、神渡良平先生は、真民詩に力づけられた多くの人たちの物語を綴られています。それは、山下泰裕氏のような世界に名を知られた柔道家や、鍵山秀三郎先生のように大事業を創業された方から、名も知られない市井の方々にまで及んでいます。真民先生の世界がどのようにつながり合い、ひろがっているのかよくわかります。

それぞれの人が、それぞれ真民詩を読んで光を放ち、その光が幾重にも折り重なる、まるで華厳の帝網珠のように感じられました」

この言葉は、生きることの苦悩の中から、蚕が糸をつむぐように、丹念に詩を編んで行かれた真民先生の詩の輝き見事に表現していると思います。美しさだけではなく、悲しみや苦悩や、そして至りついた希望を織り込んだ真民先生の詩は、だからこそ多くの人々に支持され、生きる支えとなってきました。

本書によってあなたもまた「大いなる存在」に見守られ導かれていることを感じ、人生を雄々しく切り開いていかれることを心からお祈りします。

『自分の花を咲かせよう 祈りの詩人 坂村真民の風光』