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東京五輪に向けた山下泰裕JOC五輪強化委員長の闘い

 3月27日夜、柔道の山下泰裕さんに会いました。

 ご存知ように山下さんはいまJOCのオリンピック強化委員長をされていますが、単なる名誉職ではないんですね。2年後の東京オリンピックでは、リオオリンピックで獲得したメダル16個の倍近い30個取得を目標にされており、それを達成するために2020年までは誰よりも燃えて、コーチや強化選手に火を点けて、目標を達成すると断言されていました。

「自分のやり方は区切ることです。ある期間を区切って死に物狂いで取り組み、それが終ったら休息する。最後の最後まで誰よりも努力し、工夫に工夫を重ね、完全に燃え尽きることで、目標を達成してきました。ロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲得したときも、区切って、懸命に努力し、結果を出した結果、新たな道が開けました。

 今度も2020年のオリンピックが終わったら、私はセミの抜け殻みたいになるはずです。メダル30個という目標は、死に物狂いでやっても達成できないほど高い目標です。でも今その目標に向かって猛ダッシュしています」

 山下さんの決意には大いに刺激されました。私自身にひる返って考えると、目下一燈園の創始者西田天香さんの評伝(仮)『天香さんと同人たち』を執筆中ですが、「これを書き終って死ぬ。私の最後の作品だ」という思いで臨んでいるかと思うと、全然甘いと言わざるを得ません。反省しきりでした。