日別アーカイブ: 2014年8月30日

主題のある人生 - 一隅を照らす生き方とは何か

 人はみな主題を与えられて生きている。そして迷うことなく、自分の主題を生き抜いた人の横顔はすがすがしい。そんな人生を歩いた安岡正篤と吉川英治の交流を描く。またそうした魂が育まれた大和の国の要となっている伊勢神宮にこの国の原型を見る。また倫理法人会の生みの親丸山敏雄がつかんだ「人生のゴールデン・ルール」をつまびらかにし、人生を貫く理(ことわり)を明らかにする。


星降るカミーノ - 魂の旅路

 仏教における最大の巡礼が四国88か所札所巡りだ。それに対し、キリスト教の最大の巡礼は約800キロメートルあるスペインのカミーノだ。カミーノはフランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーからピレネー山脈を越えてスペインに入り、イベリア半島北端沿いに西に向かい、サンティアゴ・デ・コンポステーラにあるヤコブの墓に詣でる巡礼道だ。ヤコブとはスペインを伝道したといわれるイエスの12弟子である。
 私はこの道を35日かけて歩いた。巡礼は自己との対話であり、自分の内に内在される神との対話だ。カミーノは現在、世界遺産に指定されていることもあって、世界中から、年間20万人を超す巡礼者が歩いている。信仰は今もなお人々の心に生きている。