桑原健輔さんの抜粋の第10回目です。
中村天風『幸せを呼び込む」思考 神渡 良平著 講談社+α新書
九 成就した状態を想い描く
「一番手っ取り早いのは、諸君が、何かしら不都合を感じたり、不満を感じる場合があるならば、そういう方面から考えないで、それが完全に成就した姿を自分の心にえがきなさい。ああななったらいいなあ、こうなったらいいなあ、という念願だけを、心に炎と燃やさないで、ああなったらいいなあというものが、すでに、成就してしまったときの気持ちや、姿を、心に描くのだ。
これは、紙一重の相違だけれども、そこに微妙な相違があるのである。なりたいなあ、という気持ちよりも、なっている姿を、心に描いたときに、現実からほど遠いことでも、霊の世界では、もうそれが、本当になっているのと同じことになるのである」
(『運命を拓く』中村天風著 講談社)