今度の闘病生活のことを少しまとめました。ご笑覧ください。
闘病生活は覚醒のときだった
神渡良平
「まさか!」という坂――狭心症の手術
思いもしなったことが起きるのが人生です。
昨年の秋ごろから私は胸に息苦しさを覚え、体調がおかしいと思っていました。自宅から最寄りの駅まで、昇り下りのある坂道を歩いて二十分かかりますが、歩くことは全然苦にならず、ノンストップで歩いていました。ところが歩くことがだんだん苦痛になり、荒い息をハーハー、ゼーゼーと吐いて二度休み、三度休みするようになりました。呼吸を整えてからでないと、歩き出せないのです。