兵庫県宝塚市 Y.Nさんからのメール(2016.4.13)

神渡先生、『アメイジング・グレイス 魂の夜明け』を拝読致しました。最初から最後まで感動しながら、一気に読み終えました。私は神渡先生と同じように、若くして脳の病気で半身マヒになり、人生のどん底でもだえ苦しみました。でも、家族や勤務先の理解と支えによって精神的に立ち直り、前向きに生きることができるようになりました。

この本を読みながら、思い出したことが3点あります。
1.中学生の時、アレックス・ヘイリーの『ルーツ』(現代教養文庫)を読んだこと。
2.米国駐在時に、キング牧師の誕生の地アトランタで、キング牧師の生涯を描いた短い映画を観ていた時、一緒に観ていた黒人たちが皆泣いていたこと。
3.神戸市の自立リハビリセンターで、毎日昼休みの合唱会で、この曲を同志と一緒に歌っていたことです。

この本を読みだし、まず1ページ目の「はじめに」でもうノックアウトされました。「あのどん底でもがいていた私でさえ、ここまで立ち直ることができた。」1ページ目の歌詞と訳詩、そして2ページ目の先生の解説、これはまさに私そのものでした。「私は不遇だったのではない。見捨てられていたのでもない。苦しみにあえいでいたあの時も,いつも神の御手の中にあったのだ」その通りです! 私もそう思います。

志半ばで倒れ、無念だった人たちもあっただろうことを思うと、私のような者が今生きている! いや生かされている。そう思うと感謝の気持ちでいっぱいです。先生がよくおっしゃる「喜神を含む」とはこのことなのですね!!

今後いつまた精神的に落ち込み苦しむかわかりませんが、先生が扉に書いてくださった「光の中へ」戻るために、この本をいつでも手に取れるよう手元に置いておきます。


宮崎県日向市 M.Sさんからのメール(2016.4.10)

 神渡先生、今晩は。たった今、読み終えました。本が届いた日から数日間、長崎の娘宅に行っていました。帰宅してからは頭痛がひどく、病院に頭のCTを撮りに行ったほどでした。結果は異常なしだったので、安心しました。でも、その後も体調ダウンが続き、活字を読むのがしんどくて、少しずつ少しずつ読みました。今日は体調も回復し、とうとう読み終えることが出来ました。
 途中、特に後半は涙が出ました。今は何と言って良いかわからないほど、心にズーン……と来ています。私の母の命日がつい先日でした。Aikaさんが歌われる「アヴェ・マリア」は、母の優しい声のように聴こえて、涙がこぼれて仕方ありませんでした。そして、「アメイジング・グレイス」には勇気を貰いました。
 読み終えた感想は、改めてメールしたいと思います。先生の取材の奥深さには驚くばかりです。本当にご苦労様でした。ありがとうございます。取り急ぎメッセージいたしました。

宮崎県宮崎市 柴田紘一郎医師からのお手紙(2016.4.4)

さだまさしさんの名曲「風に立つライオン」と小説『風に立つライオン』のモデルで、若い頃アフリカにおける熱帯医療に従事し、今は宮崎市に住んでいらっしゃる柴田紘一郎医師から手紙を頂きました。

 

 

拝啓 春浪漫、桜も満開の候になり、花の動静に悲喜こもごもを感じるこの頃です。

世の中にたえて桜のなかりせば 

     春の心はのどけからまし  在原業平

神渡様には相変わらず、人生の持つ意味や生業について、沈思黙考の日々をお過ごしのことと存じます。さて、この度は神渡様の新刊『アメイジング・グレイス 魂の夜明け』をご恵贈いただき、誠にありがとうございました。著者のサイン入りのご本を頂き、とても至福に思っております。

実は私は本作品に関心がとても高く、出版を一日千秋の思いで待っておりました。そこでAmazonで購買を予約して入手し、早速拝読していました。そしてイギリスや西アフリカ、アメリカに取材に行くなど、先生の豊富な取材にただただ圧倒されました。

名曲「アメイジング・グレイス」の作詞者で、主人公のジョン・ニュートンが感じ、突き動かされていた「大いなる存在」=神のことを――ぼくはSomething Great と意訳していますが――その大いなる何かにとても感激しました。

そんなこともあって、今春医学部に入学してくる学生たちに、本図書を推薦図書にさせていただきました。神渡先生が帯に書いておられる「人生に起きる出来事に、意味のないものはない」を、ぼくもまったく同感しており、改めて心に深く刻み込まれました。いまから事ある度に、この言葉を引用させていただきたいと考えております。

先週さだまさしさんと当地宮崎で会った折、本作品に対する私の思いを述べました。宮崎に来られる時はまた会食しましょう。再会できることを楽しみしております。

取り急ぎ御礼にて失礼いたします。

敬具

2016年3月31日

柴田紘一郎

神渡良平様