東京都 T.Kさん(聴講者)からのメール (2015.12.1)

2015.12.1

 先般、貴重なご講演を聴かせていただきました。スクリーンにヒマラヤの満天の星を写し出し、おだやかな口調で魂のふるさとについて語り始められました。力みのない言葉の一つひとつが私の心の中に入ってきて、心地よささえ覚えながら聴きほれました。

 確かに人間は宇宙の構成要素の一部分でありながら、その宇宙の意志を実現する特別な存在ですね。あのくだりでは、正直言って震えました。

 日頃、私が何となく感じていたことを明確な言葉で話されるので、そうだ、そうなのだと大いに共感しながら聴きました。それに先生が影響を受けた方々の言葉を引用されましたが、優れた人々はそうした言葉を指針にして、それぞれの人生を構築されていたんですね。先人の奮闘ときねづかを知り、私も負けてはおれないと奮起するものがありました。

 特に印象に残った言葉が3つあります。

 1つ目は、どんな人にも一隅を照らすだけの力量を与えられているということです。だから自分の持ち場で最善を尽くせば、私も一隅を照らすことができることを肝に銘じました。

 2つ目は、言葉が人生を創ることです。愚痴を言ったり、否定的な言葉を吐くと、自分の人生を暗くすることを再確認しました。建設的で前向きであることが、人間をクリエイティブにするんですね。

 3つ目は、すべてのことに意味があることです。運が悪いのではなく、必要だからこそ起きており、そこから学べよという宇宙の意図があると思うと、もう逃げるわけにはいきません。まっ正面で受け止め、そこで最善の努力をし、難題を解決していくと、運勢も上昇気流に乗っていくことを確信しました。

 体験を交えての話に大いに励まされました。講演の中で言及された『下坐に生きる』や『苦しみとの向き合い方 言志四録の人間学』を早速読んでみます。講演会場を出ながら、さわやかな覚悟が定まっていました。ありがとうございました。

T.K(東京都)