「沈黙の響き(その89)」
「あんしん」がんばれ応援歌
新潟県中越地方の雪国で生れた障がい者を支援するNPO法人あんしんが、多くの人の共感を得て話題となっています。私も積極的に取材を進め、目下執筆していますが、このほど詩人の柏木満美(まみ)さんがあんしんの応援歌をお書きになりました。
あんしんの利用者のみなさんは障がいを抱えた体でありながら、嬉々として喜び、精いっぱい生きておられます。柏木さんはそれをしっかりと捉えて歌にされました。これからあんしんの集いがあるたびに歌われるに違いありません。今日はみなさんにそれをご披露します。
1
得意もある苦手もある
できることを精一杯
手伝えることをよろこんで
あなたのために
わたしのために
わらってうたってはたらいて
ありがとうって言われると
心がフッと軽くなる
心がパッと明るくなる
広がるあんしん
あんしん笑顔がふり積もる
2
好きもある嫌いもある
かかわり合って生きてゆく
輝かせよう精一杯
あなたの光
わたしの光
わらってうたってはたらいて
ありがとうって伝えると
心がふわっとやわらいで
心がほっと落ち着くよ
広がるあんしん
あんしん笑顔の花ひらく
3
晴れ渡る日も吹雪の日も
今日を生きてる精一杯
愛のことばを伝え合い
あなたも笑顔
わたしも笑顔
あんしんって何だろう
あんしんっていい気持ち
やさしくなれる
笑顔になれる
強くなれる
自分で立って生きていく
あなたと共に生きていく
わらってうたってはたらいて
ありがとうって言い合えば
心うるおいやすらいで
夢も希望もあふれ出す
広がるあんしん
あんしん笑顔の春らんまん
写真=マンドリンのコンサートで花束を贈られた柏木満美さん、あんしんを利用している障がい者。居心地がいいのです